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最弱ステータス

本と言う名前の映像媒体を見た後、異世界案内人……いや、ガトーさんから説明を受けていた。その結果とんでもない事実を耳にする……


「はああぁぉぁぁああああああ!!!!!????学校行かねーと行けねーの!!??」

「うるさいよ!」

ゴツッ!

あ痛て…うぅ、この年になって頭に拳骨とか(泣)

「だけどさ!勝手に異世界に送られて勝手に学校に行かされんの!?……やだよ」

最後は溜め息に近かったと思う。しかし俺の声を聞いてガトーも思う所はあるらしく、まぁまぁと励ましてくれる。

「うん、この学校てのは開拓者養成学校の事で先に開拓に来た異(移)民が後から来る開拓者を使えるまでに鍛えようと言うシステムで。」


「それを異世界移民委員会の方々が正式に採用、後に異世界に新にきた開拓者のチュートリアルにしてしまったんだよ。…まぁ受ける人がほとんどだけど。希に受けない奴もいるんだな。だからまぁそう言う例外もあるし君もね?」

「話が分かるじゃないか」

ワトソン君私は感動したよ。

「つまり受けなくても良いのか?」

俺の直球な質問に苦笑い

「あはは…。あぁでも、この本は絶対読んでもらうよ。」

「え?」

ほん?。いやいや、辞典でしょあれ。明らかに1000ページあるっしょ。悪いけど俺は20ページ以上のものは生理的に受け付けないんだよね。

「うん、そう言うと思った。だから特別に僕からスキルをプレゼントしてあげるよ。」

スキルとな?ふむふむ。興味深い。

「んで?何のスキル?」

「早読みのスキル。勉強嫌いの君にぴったりでしょ?」

「ありがた迷惑と言う言葉知ってる?」

「うん、知ってるよ。意味教えて欲しいの?」

「しね。」

「百年待って。」

こいつ、中々のやり手だ。人生大往生するつもりだ

「おっと、くだらないこと話してると。時間は早く過ぎるね。そろそろ時間みたいだな。」

「ほぅ、それは良いことを聞いた、じゃあ最後にもう一つ聞いてもいいか?」

「何かな?」

「ガトーがここに連れて来るのは本当に地球に絶望しているやつか?」

「本当だよ。」

即答だった。僅かな試案も挟めないくらい。

その回答に嘘はない…そんな目で答えてくれた

「そうか」

「僕ぐらいだけどね。こんなことをするのは」

「そうか…」

「ふふっ、君は頭が良いね。君には期待してる…頑張って」

そうして目の前からガトーと言う存在が消えた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガトーが消えた一時間後。俺は最初の場所から一歩たりとも動かず辞書を読んでいた。ここにはテントが現れた時点で魔物避けの結界が張られていたらしい。だから、ここが森の中で一番安全だ


「気持ち悪」

なんだこれは。パラパラと適当にめくっているだけなのに頭に入ってくる情報の多さ。尋常ではない。

最初は頭が割れるかと思った。まぁもう。終わったが。

しかし…この辞書、面白いな。載っていることは様々だが魔法の使い方、武器の種類、神話、常識。等々。この世界での色々なことを知ることができた。

「よし!これで本は全て読んだ、次!…なにしよ」

正直この後やることって思い付かない

「まぁ先ずは、ステータスの確認からだな」

あの見開きのおっさんが言うには俺たち開拓者には、初めての異世界で死なないために魔力を与えられているらしい、まぁとりあえず自分の能力値を確認しなければ魔物にあっても対処が出来ない。

ステータスの出しかたは簡単、頭の中で「ステータス!」と念じれば良いだけだ。。

と言うわけで…ステータス!

念じた時手のひらにポンッと何かが現れた。

そこには銅のタグが置いてあった。成功だな。

この銅と言うのは所有者の強さによって金属が変わり。銅、銀、金、白金の順にランクアップする

まぁそんなことは後だ、確認に入ろう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

猫沢竜児【レベル1】

体力10

攻撃力10

物理防御力10

魔法防御力10

知力1000

魔力500

気力10

敏捷力10

魅力10

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目を疑った…そのスライムにも勝てないひ弱なステータスを見て。

いや、おかしい。うん、おかしい。

偏りすぎです…なぜ知力に全てを奪われてるの?

もらった魔力よりデカイってどゆこと?

それ以外全て10ってどゆこと?

イヤイヤイヤ!?死ぬよ?これ!!

スライム殺すのに必用な攻撃力50とかだよ!?

それにも充たってナイヨ!?

…………はぁ、全くなんでこんなひ弱なステータスなんだか。まぁ不幸中の幸いというか魔力だけは大きいんだ。後知力。何とかなる!!と思う。

よし、いつまでもうだうだいってられるか!魔法の実践じゃあ!

えーと

「確か魔法はボールから入ればいいんだな。」

ボールとは、球状の魔法の事で火属性なら火の玉。水属性なら水の玉がでる。出しかたは頭の中で使う魔法を、イメージして魔力を放出させれば良い。魔法の基礎なのでそこまで難しくもない…らしいが魔力の放出がまず出来ねーんだよ!!

ぼやきながら、試しに魔法を使ってみる。

(ファイヤーボール)

ボッ!

「うお!?」

目の前に火の玉が現れた。…と思ったら消えた。

「出来ちゃった…」

火の玉って念じただけで使えた…!簡単過ぎじゃねーか魔法。ぬるいな、ライオステニア!

とりあえず魔法が使えるなら魔物は何とかなる。

ん?そういえば他にも何か書いてあったような

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔法

アイテムボックス

スキル

言語理解・早読み・完全記憶

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これが見開きおっさんからもらった便利能力か。言語理解はマジでありがたいな。情報は命だ。完全記憶てのは、読んで字の如くだな。しかし、あのおっさん色々くれたみたいだな

そして…アイテムボックスか。これは魔法だし発動させた方が早いな。

(アイテムボックス)

ズズズ

地面に白い穴が空いた。

「この中に物を入れりゃ良いのか。うん、便利だな」

試しにこのライオステニア事典(もらった本)を入れてみた。

ピコーン!

頭の中にクリアな音が響いたとおもったら更に文字が頭の中に流れ込んできた。

【アイテムボックスの中のライオステニア事典が変化しました一覧を確認してください。】

「変化…?そういや本に変化するって書いてあったな。つか一覧はどうやって、見んだ?」

まず、念じてみる。………なにも起きない

よし、次。言ってみる「アイテムボックス一覧」

また頭の中に文字が表れる……ビンゴだな。

│・奇跡の光

なんだこれ?

絶対に触れない方が良いよな。

うん、触らぬ神に祟りなしって奴だ。よし!これはこのまま封印っとな。

これで全部確認し終わったな。このままここにいても始まらねーし行くか。

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