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容姿や魔法の才能のせいで周りから良く思われておらず、信じていた人たちにも裏切られましたが……その後幸せへの道が拓かれました!  作者: 四季


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16話「自分で選んだこの道を」

 国王及び王妃への報告は無事済んだ。

 二人は私たちの結婚への決意を喜んでくれた。


 報告を終えて二人になるとラルフレットは一番に「上手くいって良かったですね」と言った。


 面には安堵の色が浮かんでいて。

 きっと彼は彼なりに色々な思いを抱えていたのだろうなと想像した。


「ではガーネットさん、永く、よろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします」


 敢えてきちんと向かい合って。今さら、というような言葉を交わす。当たり前のことだけれどそこをおろそかにしてはいけない、そう考えているのは私だけではなかったようだ。私と彼の考えは重なっていた。




「ラルフレット様、ガーネット様、ご結婚おめでとうございます」

「お二人の永久の幸福を願いますぞ!」

「このたびはおめでとうございます。どうかいつまでもお幸せに。皆さまの幸福を願っております」


 王家に近い人たちに報告すると祝福の言葉を貰うことができた。


「どうかいつまでもこの国をお守りください」

「今はただ嬉しく……おめでとうしか言えません。このたびは本当におめでとうございます」

「この国の未来はこれで安泰ですね、心からお祝いしたいと思います」


 私と彼が結ばれることに反対する者はいなかった。




 そうしてやがて迎える結婚式典の日。


 その日は快晴だった。

 見上げた空は突き抜けるほどに青い。


「ガーネットさん、ドレス、よく似合っていますね」

「ありがとうございます」

「とても素敵です」

「ラルフレットさんも素敵だと思います」

「えっ!? ええっ」


 彼は私のことを躊躇いなく褒める。

 しかし自分が褒められることには耐性がなかったようで、頬を赤らめ恥じらっていた。


 何やら気まずそうにしているので気分を変えるために「今日という日が良い日になるといいですね」と別の話を振ってみる。すると彼は落ち着きを取り戻し「そうですね!」と晴れやかな表情で返してきた。切り替えは案外早かった。


 ここから始まっていく物語。

 その結末は誰も知らない。


 だがそれでいい。


 それでこそ人生、というものなのだから。


「ラルフレットさん、私、今誓います」

「は、はい」

「私はこの先ずっと……いつまでも、この国のために生きていきます」


 彼は少し戸惑ったような顔をしながら「そんな、申し訳ないです」と小さく発した。


「いえ。それが恩返しなんです。ですから、私にできることがあれば何でも言ってください。できる限りのことはしますので」

「魔法とかのことですかね」

「はい、それもあります。ですがそれ以外のことでも。可能な限り国のために生きていきます」


 私はもう、皆から嫌われる私ではない。


 今は居場所があるから。

 もう何も怖くはない。

 大切な人たちのために生きていく勇気がこの胸にはある。


 魔法だって使い方次第。


 ある場所では不快だと言われる力でも。

 ある場所では誰かを救える力にもなる。


 だから私は私らしく生きよう。


 自分で選んだこの道を。

 真っ直ぐに進んでいきたい。



◆終わり◆

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