帝国侍従日記その4
皇子殿下からお茶会への招待状が届きました。・・・断ることもできますが、その場合殿下がこちらへ押しかけて来ますね。
・・・行かなければなりません。
・・・ノウン様の礼儀作法や日常動作がどれほど進んだかを見るためでしょうね。
最近は食事や洗顔などに手を使うようになりました。まだ動作はぎこちないですが、体をほぐす運動をやっていけば治っていくでしょう。
「これは真似しないでください」と断っておくと模倣しなくなりました。
正直ほっとします。
ノウン様と生活していくうちに分かったのですが、ノウン様は「言い聞かせれば」聞いてくれます。
きっと教師が言い聞かせたのでしょう。
勉強とか運動療法も「言われたことは言われた通りに実行する」そうですが、自分から勉強したり運動ことは無いようです。
普段からやって居ることは自然魔力を引き寄せる事でしょうね。
自然魔力を引き寄せているノウン様はどこか神秘的です。自然魔力と話して居るみたいです。
とりあえず今は、ノウン様にマナーのおさらいをしていただきましょう。
衣装が届いたので、合わせてみましょう
・・・何も起こらないと良いんですが。
皇族のお茶会、ノウンだけを呼んだから、だからささやかなものだ。気を使うものでは無い。
だが、兄のサフィールが来て居る。と言うより強引に入って来た。
僕の隣でのうのうとお茶を啜っている。
僕とノウンと二人だけでお茶を飲みたかったが、そうはいかないようだ!
何を企んでいるんだか分からないが、ノウンに手を出そうとしたら、ただじゃ置かないからな!
「ノウン様が来られました」とノウンが侍従に手をひかれながら入って来た。
一眼見た途端、サフィールが笑った
ノウンは青紫のドレスを着て居た。しかも女性ものだ!
形で気づかなかったのか!
「ノウン!」と僕は駆け寄って手をとった
「似合うじゃないか」サフィール兄様が嘲笑う
「僕が送ったものでは無い!着替え「いいじゃないかそれに思い人にドレスの一つも贈らないとはなあ」
と茶を啜りながら嘲笑った。




