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帝国侍従日記その3


 これまでの調査の結果ノウン様は他人の行動を真似なされるそうです。

 教会からの家庭教師からそう()()()()()のではないかと考えられるそうです。

 ですので誰かが、手本を見せなければなりません。

 例えば食事のマナーは食器を使うところを見せなければならないので、ノウン様の真正面の席に座って食事をすることになります。


 朝起きて洗顔をし、寝巻きから着替えて髪を整えて、食事を摂り、書き物をし、生活の全てをノウン様に見せることとなるのです。

 礼儀作法に長けて居て、気品ある行動ができる方だと良いですね。


 「ノウン様、これからはこの者の真似をして生活してください。」

 

 ・・・私がノウン様と寝食生活を共にすることとなりました。

 朝は恐れ多いことながら、隣の部屋で起きノウン様を起こしに行き(もう起き出しておりますが)洗面所へ引っ張って行き顔を洗って見せてからノウン様に手を使って顔を洗っていただき

 着替えも服を脱いで見せてから、ノウン様が着ます。

 ・・・正直肌を見せるのは恥ずかしいです。

 朝食をノウン様の正面の席でスプーンを使ってスープを飲み、パンを千切って口に入れ、果物もフォークにさして小さく齧ります。

 ・・・恐れ多いことです。食事の時などスプーンを持つ手が震えてしまいます。

 ・・・その震えさえもノウン様は真似されます。

  ・・・伸びをする動作も痒くて顔を掻いてもノウン様は真似されます。

 ・・・一挙一動見られて居るので、気が抜けません。

 ・・・教師が逃げ出したのが分かりました。正直息が詰まります。


 一息つけるのは、診察のときと魔力(オド)制御訓練のときだけです。


 当初は体力作りと精神回復中心に考えて居たそうですが、こちらの予想以上にノウン様は肉体も五感も生活も全てを魔力(オド)で全てを補って居るので、ノウン様の魔力(オド)を把握するためにあって先に魔力制御の訓練をすることになりました。

 この訓練には皇子殿下も一緒に参加することになりました。

 ノウン様の魔法を間近でご覧になりたいそうです。

 他にも目的がありそうですが、皇子殿下はご機嫌な様です。


 訓練方法は自身に有る魔力(オド)を把握、実感するために魔力(オド)を視覚化目に見える形にする必要があります。

 魔力(オド)に反応する特殊な水を使って魔力(オド)を視覚化実体化させます。様々な形にできるので、魔力操作の訓練にうってつけです。

 魔力(オド)で色んな形にできるのが面白いのでこの訓練は好評です。


 皇子殿下は優美で繊細な魔力操作で花や小動物や小鳥などを作って楽しんでおります。実際の生き物の様に動かしております。

 器用な方です拝見する限り、皇族らしく礼儀正しく優雅さを思わせる方ですが、年相応の笑顔を見せておられるので安心します。


 ノウン様は、魔力(オド)を布状にして体の周囲を規則正しくくるくると動かしております。ずっとくるくると何かを確かめる様に・・・


 皇子殿下がノウン様に魔力(オド)をぶつけてキャッチボールを始めました。コントロールが上手いですね。

 殿下は笑っておられますが、ノウン様は無表情です。・・・・

 殿下は魔力を犬に変えてノウン様に向けました。ノウン様は相変わらず無表情ですが、横から入って来た魔術により弾かれました。


 「サフィール兄様!」

 「ヴィオか!いきなり怖いぞ」

 「ノウンに何をしようとしたのですか!」

 「彼は素晴らしい魔力(オド)を持って居ると聞いたからね。こうやって試してみたんだ!」

 「ノウンを襲おうとしましたね!」

 「そんな顔するなって、試しただけだよ」

 「ノウンに何かしたら!

 「おお怖い怖い睨むな、お前の大事な友達とやらに変なことはしないさ」

 「ノウンに近寄らないで下さい!」

 「怖い怖い」


 と第九皇子で在らせられるサフィール・紺碧・エーデルシュタインは帰られました。


 ノウン様を巡って皇子間で争いが有るようです。

 

 ヴィオレット皇子は王国から連れ帰ったノウン様に執着していると聞きます。噂では同性愛傾向が見らると

 サフィール様は何か有るたびにヴィオレット様に関わるものに干渉しております。


 ・・・何か起こりそうで、注意が必要です。

 


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