表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/14

ひ、左甚五郎作の眠り猫と三猿だけでも!!


「お、俺君との時間を大切にしたいんだっ今この時を!」


 ラヴジルちゃん? はジトッとした目でにらんで来る。


「安心して下さい、乙型-ラヴジルhには私も乗りますから。さぁ一緒に異星怪獣と戦いましょう!」


 ビシッ

 ラヴジルはTV画面に指をさした。くっどうすれば時間を引きのばせる!?



 一方その頃栃木県

 異星怪獣は順調に宇都宮市外から北西に向かい、日光東照宮破壊コースを進んでいた。

 ズシャーンズシャーン


「知事っ航空自衛隊が戦闘機を発進させました!」

「周辺住民にさらなる避難警戒を」

「うむ、やってくれるか……天に祈ろう!」


 ー東北上空

 シュゴーー

 その上空では6機のF-35が攻撃体勢に入っていた。


『目標、栃木県謎の巨大生物、長距離ミサイルJSM発射用意、各自決め台詞を決める様に!』

『ちぇーっもっと怪獣に肉薄して撃ちたかったなあ』

『それなら長距離巡行ミサイルの意味ないっしょ!』

『お前はバカだなあ』

『うるさいわプンスカ!』


 いつもとても和やかな航空自衛隊であった。


『JSM発射! 神仏照覧!!』

『御旗盾無し御照覧あれ!』

『諏訪八幡も御照覧あれ』

『あぁカニ缶……』

『波〇砲発射!』


 各自それぞれが思い思いの決め台詞を決めながら、長距離巡行ミサイルを発射したのであった。

 シュバババッ!!


「知事、戦闘機がミサイル発射しましたっ!」

「え、何でそんな事まで分かるの!?」

「とにかく、命中する事を天に祈ろう」


 知事室は両手を組んで祈る知事以下、重い空気に包まれた。



「あれ、何も起きないが?」

「知事、どうやらミサイルを発射してから命中するまで30分くらいかかるようです!」

「えっそんな掛かるの? お茶にするかい?」


「仕方ないですね、日光東照宮の無事を祈りながらお茶にしましょうか! 私入れますね」

「ははは今は令和の世の中、男女同権だよ、知事の私が入れようじゃないか」

「止めて下さい、知事にそんな事させられません! 第一秘書のこの私が」


 すっ

 知事と第一秘書の手が重なった。


「きゃっ」

「あっ済まない」

「知事……こんな時だから言います、私貴方の事がっ」

「止めたまえ。私には妻も子もある身だ。それにコンプラ的に許される物じゃない。不謹慎だぞ」

「ででも私っ!」


 知事室は他の連中そっちのけで妖しい空気に包まれた。



 一方その頃当の日光東照宮では……

 ズシャーンズシャーン


「きゃーっわーーっ」

「怪獣が来たぞ、もう日光は終わりだーっ」


 突如現れた巨大怪獣の為に、人々は逃げ惑い混乱のるつぼに襲われていた。


「おおっ毎年多数の観光客でにぎわっていた日光がカオス状態に……なんという事じゃ」

「和尚様、宝物だけでも避難させましょう!」

「うむ仕方があるまい、先程から順次避難させておる」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ