突然、美少女に手籠めにされてしまった…… 後
ー五分後
「はぁはぁ、作業……完了しました」
「しくしく……うっ酷い! こんな酷い事ってうううっ」
俺は顔に両手を当ててめそめそ泣き続けた。
「これで対異星怪獣兵器、乙型-ラヴジルhとの接続が完了しました。いつでも出撃出来ます」
「え? 何を言っているの??」
「ちょうど今異星怪獣が襲来しています、てれびを付けます。ぴっ」
その前に電気を付けたい、君が服を着る前に!!! でもTVの画面のうす明かりで何とか見れるか……
『ご覧下さい、今、深夜日本の栃木県で謎の巨大生物が暴れています!! これはSFでは無く現実の報道です! わーきゃーっ』
うっわ。映し出されたTVには、栃木県で暴れ倒す怪獣の姿と、逃げ惑う人々の姿が映し出されていた。
だけど俺は……TV明かりに照らされた君の身体を見るのに必死だよ……
『グワッシャーン! ガラガラガラ……ご覧下さい宇都宮市に突如現れた謎の巨大生物は、ギョーザ店などを次々に破壊しながら北西の方向に進んでおります! このままでは栃木の至宝、日光東照宮に被害がおよぶのでは無いかと危惧されております!』
「大変です、早く【乙型-ラヴジルh】を出撃させないと……」
レポーターのお姉さん必死だな。しかし俺も必死なんだ、今上半身裸のこの子はTVにくぎ付け。チカチカ光るTVの反射光でこの子のななめ横乳が丸見えだよ……もっとはっきり蛍光灯の光の下で見たい。けど余計な事を言って機嫌を悪くするのはマズイよな。
そ~~~
ごきゅり、俺は遂に目の前斜めにそそり立つ胸の膨らみに手を伸ばした。これくらい良いんだよな?
ぺしっ!
俺の手が接近するやいなや、光の速さで叩き落とされた。
「痛い、何すんだよ」
「何するって貴方こそ何してるんですか? 私そういうセクハラみたいな事は絶対許しませんからね! それ以上もしそんな事したら宇宙大法廷に告訴しますから。あそこは厳しくて有名ですよ、死刑とか余裕で出ますから!」
えっこの子は無感情で触りたい放題だと思ったのに、えらいケンマクだよ。
ばっさ
しかも無言で上着を来た。
ジーッ
ジッパーまで余裕で上げる。
「さぁ初出撃ですよ!」
うわぁ出撃とか何かめんどくさいなぁ。ここでTVの怪獣観ながらこの子とイチャイチャしてたいよ。
「俺……怖いんだよ、突然君が現れて、巨大ロボットとか言われても何がなんだか分からないよっ! もし戦ってロボット破壊されたら……俺怖くて乗れないよ!」
とりあえず定番のセリフでねばってみよう。