怪獣変化と捕獲!
「なんだか可哀そうだよ」
「野生さん優しいんですね……あともう少しでライフ0になります、がんばって」
おいおい。
ゲシゲシッ
仕方なく馬乗りになったロボットで俺は殴り続け、限りなく生命力がゼロになって行く。
「ピル~~」
「あと少しだなぁ」
「そこでストップ! 最後はつねって下さい」
「つねるのかよ、小学生かよ」
むぎゅ~~
巨大ロボットで巨大怪獣の頬をつねった。いいのかよ。
ピコーン
敵のライフゲージが残り1のアラートが鳴った。頭上のゲージは赤くなり点滅している。紙一重の命だっ!
「1なったけどどうすんの?」
「捕獲光線を出します」
シュバーーッ
その時丁度上空にF‐35の6機編隊が到着した。
『間に合ったぜっ怪獣が謎の巨大ロボットと戦ってやがるっ』
『きっと俺達地球人の味方っスよ!』
『ようし援護射撃だぜっ機銃発射』
ヴィイイインッ
F‐35は一斉に寝転んだままの怪獣の頭に機関砲を発射する。
ズバババ
着弾が土煙を上げて地面から顔面に向けて伸びて行く。
「野生さん怪獣に覆いかぶさってかばって下さい!」
「はい?」
「0になると死んじゃいます! 早くっ」
がばりっ
ラヴジルhは怪獣の顔に覆いかぶさると、着弾がラヴジルの背中に当たる。
「あちちい、いていててっ何これ?」
「このロボットには痛覚がありますから、二人に跳ね返って来ますよ」
「それ早く言ってよ。飛行機を叩き落とす!」
「止めて下さい」
『見ろっ巨大ロボットが怪獣をかばってやがる』
『敵か?』
『形は味方ぽいです!』
『上空で旋回して監視だっ』
一旦距離を取る事にした。
「今です野生さん、捕獲光線をっ!」
「はぁ? 捕獲光線発射~~」
こんなんで良いのかよ? 俺は訳も分からず適当に叫んだ。
ンビビビビ
両目から謎の光線が発射されて異星怪獣ズギャ(以下略)に当たって、全身が光り輝く。
「野生さん怪獣が第二形態に変化します、気を付けて下さい」
「あれかっドラ〇エのラスボスみたいに強力な第二形態に変身するんだな、どうりで弱いと思った」
俺は怪獣に乗っかったまま身構えた。
ミヨンミヨンミヨン……
え? 馬乗りのままの怪獣が光りながら小さくなって行く。やがて巨大ロボの股の下がスカスカになる程になってしまった。
「野生さん逃げない様に両手で捕まえて下さい!」
ミヨンミヨン……
こてん。
巨大怪獣は最後、どう考えても裸の少女に変化した。
「何これーっ!? 女の子に???」
「野生さん、ハッチ開けます、捕まえて投げ入れて下さいっ」
バシャッ
ぱしっぽいっ!
俺は物凄い早業でハッチ内に投げ入れた。
とさっ
「うっ」
目の前に息が絶えだえの裸の女の子が落ちて来る。
「ん、んぴる~~」




