再開は突然です(3)
「負けすぎて辛いんだけど」
「まぁまぁ、ボードゲームだから負けただけで他のゲームなら勝てるのでは?」
「そうだといいけどね」
ヴヴ「…ニッ」
急に結がスマホを見て笑ったように見えた
「結?スマホ見てどうしたの?」
「アーお腹がイタイー、ダレカツイテキテクレナイカナー」
「大丈夫?先生呼んでこようか?」
「エ?歌ツイテキテクレルノ?ウレシイナー、ヨシイコウ」
「え?え?え?」
棒読みでお腹が痛いというのも驚くけど、なんで私も巻き込んだのかわからなくて困惑しかできなかった。
「先生!お腹が痛いので保健室行ってきます!付き添いは歌さんがしてくれるそうです!」
「そ、そう…行ってきなさい」
「はい」
「ねぇ急にどうしたの?」
「あんたは黙って付いてきな、良い事をしてあげる」
良いこと?結のことだしサボりとかまではいかないけど、何されるか心配だな
「なにするの?危険なことではないでしょ?」
「うん!危険ではナイヨ?…ソノハズ」
「うん?なんて言った?」
(なんで「ソノハズっていったの?」不安しかないんだけど…)
「何でもないよ」
「もう保健室ついたよ?」
「良し付いて来てね」
コンコン「…失礼します」ガラガラ
「どうしました?」
「お腹が痛いので、少し横になりたくて…」
「2人とも?」
「いえ、私は付きs」
ムニッ…(イッタ…人の脇腹つねるな馬鹿)
「彼女は、私になにか起こったら対処するようにと先生から」
「本来は必要ないけど…先生これから職員会議でいかないとだから、よろしくね」
「はい、わかりました」ガラガラ
「…」
「良し!ここまで来たらあんたも…ってどこ行くの?」
「大丈夫そうだし、帰るよ。また後でね」
ガラガラ「失礼しました。」
「琴歌さんどうしたの?」
「あっえと…晴くんだよね?友達がお腹痛いって言うから付き添いで、そういう朝くんこそどうしたの?」
「バレーで足捻っちゃって」
「大丈夫?先生職員会議で行っちゃったよ?」
「マジ?」
「マジ」
「マジかー、仕方ない待つか」
「悪化するとダメだし私で良かったら…手当てしようか?」
「本当!?ありがとう!」
ピコン【私は寝たふりしとくから、楽しんでね。嘘つきより】
(ありがとう結!そして殴らせて!)
「どうかした?」
「ううん何でもないよ。」
………テキパキ、テキパキ
「良し終わったよ。青くなってなくで良かったね」
「琴歌さんありがとう」
「それじゃあまたね」
「うん、それでは」ガラガラ
………
「結?これはどういう事なの?」
「玲奈からね、朝くんが怪我して保健室行くよって教えてもらったから、歌にも教えないとなーって」
「そうなのね…いっかい後ろ向いてくんない?」
「良いよ?」
「…スゥゥゥゥッ…テイッ!」
「痛い!何故殴った!人助けしかしてないのに!」
「余計なお世話よ」
(嬉しいけど…急すぎて恥ずかしかった…)






