まえがき
初めて会う人に、よく出身地を聞かれる事があるのだが、決まってよく言われるのが、
「えぇ~っ、あんたら岸和田なん。岸和田いうたら、だんじり祭りで有名やんなぁ~」
と、ここまではいいのだが、問題はここからなのだ。
「そやけど岸和田の人いうたら祭りに熱いよなぁ~っ!」
(そら来た!)
「って言うか、一年が祭りの為にあるくらい、祭りが近付いたら仕事まで休むんやてなぁ」
と、ここまでこういう具合に言われると、私の耳には遠回しに、『祭りバカ!』と言われているように聞こえてあまり良い気はしないのである。だが同時に、否定出来ないのも悲しい所でもあるのだ。
私はこういった場面に直面するたび、つくづく自分に言い聞かせるようにこう思うのである。
(俺は違う、俺はそこまで祭りバカじゃない!)と……。
だが最近になってようやく解り出した事がある。どうやら私は『祭りバカ!』の上に、『ド』が付くほど『ド祭りバカ!』だという事が……。
読者のみなさまも、当『レッツ ゴー トゥ ザ NY ウィズ 岸和田㊙物語 シリーズ4』を読み終わる頃には、あらためて私が『ド』の付く程の『ド祭りバカ!』だということが解って頂ける事かと思います。
さあ、みなさま方、『ド』の付く旅の支度はよろしいでしょうか……?
それではいざ共に『ド祭りバカ!』の旅へ……。 始まり、始まり!