表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

123/141

其の十九 アカンよ坊や

 落索から数日が経ったある日、オレとはかなり年の離れた十五人組の先輩から頼み事を持ち掛けられた。その頼み事とはオレにとって嬉しい結果の現れだった。『純情学園男組』の放送を見た三歳になる親戚の男の子が、オレが番組内で、


「アっカぁぁぁ~~~ンよ!」


 と述べたのが気に入ったらしく、毎日、


「アっカぁぁぁ~~~ンよ!」


 を連発しては、


「団長、団長!」


 とオレの事を言っているので、一度そのお宅に赴いてその男の子に会ってやって欲しいという内容だった。そんな事でよければ勿論オレは協力すると赴いた家は旧市の下野町だった。男の子に対面すると、男の子は照れ臭いのか恥ずかしそうにはにかんでいたが、目の前で、


「アっカぁぁぁ~~~ンよ!」


 を言ってやると、男の子は嬉しそうにオレの真似をした。男の子を抱きかかえしばらく一緒に遊んでからそのお宅からオレは帰ったが、後にこの男の子が大きくなった時、八幡町青年団に入ってくれればいいのになぁ~! などとオレは胸の内で思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ