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口寄せ巫女のイブキ
瞬間移動を使い始まりの町へと戻ってきた。
何処に行けば良いのだろうか?そう悩んでいると他のプレイヤーに声をかけられた。
「宜しければ、私が相談に乗りますわよ?」
銀髪、赤目で狐耳の耳を生やした巫女服を着た女性だった。
「私、口寄せ巫女をしております、イブキと言うものですわ。」
『口寄せ巫女は、自称っスね。シャーマンとかそんな感じっス。』
「その黒猫、喋りますのね。うちの子も喋れますよ。」
巫女服の身体から白い狐が出てきた。
『そこの猫は我と同じ魔物か?』
『違うっスよ。妖精っス。』
クロちゃんは妖精を強調した。
はぐれ妖精猫っていうモンスターには間違いないと思うけど・・・。
この狐は魔物なの?
『九魔力乃王って名前の高難易度のダンジョンに出てくるキツネ型の魔物っスよ。コイツを手名付けてるという事は相当な、廃じ・・・プレイヤーっス。相談に乗って貰ってみると良いかもっス。』
うーん・・・ミライにでも聞いてみようと思ったんだけどな。
『あの象より、この狐のお姉さんの方が専門っスよ。』
イブキさんにセントの塔6階層について相談してみる事にした。




