初めての対人戦2
「自分、得物は?」
え?武器なんて持ってないよ?
「なら、武闘家スタイルか。」
武器を持ってないだけで拳や格闘術で戦うつもりは無い。
武器か・・・何を作って貰えば良いんだろう?
「来ないならこっちから行くで!」
武器の形状を悩んでいるとメディさんはハンマーを振り上げながら突っ込んできた。
「ステータスドロップバースト!」
すかさず突っ込んでくるメディさんに固定ダメージの技を放った。
「!?」
メディさんは驚いていた。
「半分もダメージ受けてしもうた。そうか、それがあったか・・・。」
36ダメージを与えたがメディさんは倒れていない。
急いでスキルでステータスの再分配をする。
HP1/1
MP1/1
攻撃力:1
防御力:1
魔法力:1
回復力:1
素早さ:1(+36)
持久力:1
運:1
今は運よりも回避だ。
そして、もう一度ステータスダウンバーストを当てる。
「さ、気を取り直してと。ファントムブレイク!」
メディさんのハンマーの技が私めがけて飛んでくる。
それを全力で回避してからの・・・
「ステータスドロップバースト!」
「え?何で・・・」
『バトルが終了しました。勝者は平土匀です。』
そうアナウンスが流れると店の中に戻って来ていた。
「何や?急に素早くなったと思ったら2度目のステータスドロップバースト?どうなってるんや?あれ、MP全消費の技やろ?」
説明しようとしたらミライが話し始めた。
「スキルだよ。手の内晒す事になるから正直に話したらダメだよ、ナラ。」
「せやな。」
そう言うもんなの?
「そういうもの。それで、武器や防具は作ってくれんの?」
「3日位時間欲しい。正直な 、あのクソ技を使い熟す程の初心者に何を作った方が良いか・・・。また、3日したら来いや。あと、フレンド申請出しといたから受け取っといてや。」
フレンド申請?
「なんや?ミライ、フレンド申請しとらんかったのか?」
「してないね。アタシ、ギルド職員もとい運営以外の位置なら何処にいても把握できるし。」
「そういえばそうやな。ウチが説明しようか。フレンドになるとな、通話ができるんや。他にもイベント時にイベントアイテムを送り合ったりできるんや。」
『メディさんからフレンド申請が来ました。受理しますか?』
はいと言うと、『フレンドになりました』
と通知が来た。
「今後ともよろしくな。」
はい、こちらこそ。