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銀杏の山19
「取り敢えず、及第点かね。」
ギンコさんは満面の笑みでそう言った。
私達は銃を選んで的を撃つという作業を、ギンコさんが設定したノルマを達成できる様までらひたすら
繰り返した。
「スパルタ・・・。ご飯食べたい。」
「・・・せやな。ウチは銃の構造を習っただけやのに妙に疲れたわ。」
「よく考えたら、私、銃使いませんわよね?」
「ま、良いじゃん。魔法銃があるんだから。」
「・・・ミライは何処に行ったでござるか?」
あ、本当だ。
ミライがいつの間にか居なくなってる。
何処に行ったんだろう?




