前へ目次 次へ 825/832 銀杏の山18 本日2話目 「あるプレイヤーからの情報提供ですが、商人のNPCも存在するそうです。」 「商人じゃと?まさか・・・。」 「ええ、そのまさかです。話によるとミト様のお師匠様の記憶を持っているそうです。そこに行く為のアイテムは黒い簪だそうです。」 「簪?母さんにプロポーズの時に贈った品物が確か・・・。」 「姉さん、私もそれが出てきたよ。あの簪って今はあの子が持ってるんだっけ?」 姉妹は母が付けていた簪を思い出した。 「・・・そうか。」 ミトは複雑な表情をした。