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セントの塔46階層2
「・・・。」
教会から出ると良く知っている黒猫が目の前にいた。
「言いたい事は解ってるっスね?」
クロちゃんは満面の笑みでそう言った。
だって・・・。
「だってじゃないっスよ!大体・・・、」
「黒猫殿、そう言うでない。愛くるしい生き物を見れば、そういう反応になるであろう?」
クヌチさんが勝手に出てきて私を庇ってくれた。
「甘いっスよ。セントの塔に出現するのは全部魔物っス。」
・・・。
あんなに可愛いんだから・・・。
「あれ、コカトリスの幼体っスよ?」
え?
「ログを確認すれば解るっス。御主人、石化して倒されてるっスから。」
えーーー!?




