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顧問弁護士:海堂一花2
「成る程、相手は特定したと。」
「はい。」
「それで、どうしたいの?」
ミライは目を瞑り口を開いた。
「示談で済ませようかと。内容は・・・。」
「・・・貴女ならそう言うと思ったわ。」
「呆れてます?」
「呆れてます。ですが、依頼主の要望に添えるよう最善は尽くします。」
「ありがとうございます。」
「それじゃ、お仕事の話はここまで。それで、最近のあの子はどうかしら?」
「・・・一花叔母さん、アタシが麗華と仲悪いの知ってるでしょ?」
ミライは露骨に嫌な顔をした。




