イベント2:見破れ!メタモルフォーゼズ6
逃げた先は遺跡だった。
壊れた柱を調べると宝箱があった。
身代わりの護符を手に入れた。
身代わりの護符
レア度:5
効果:致命傷を受けても一度だけダメージを肩代わりしてくれる。(自動発動)
お!いきなり当たりを引いた。
自動発動ならこのアイテムは使える。
その後も、誰とも会わず宝箱を見つけてアイテムとポイントを回収していった。
私がお宝を探し回っている途中で他プレイヤーがやられたログが止まることは無かった。
更にお宝を探していると、爆発音がした。
「お前達、逃げるんだ!」
イルドさんが、光弾を防ぎながら近くのプレイヤーに逃げるように促してた。
プレイヤーは初期装備だったので、恐らく初心者プレイヤーなのだろう。
「ナラ、あの子たちを逃すのを手伝ってくれ!PKプレイヤーだ。」
「ナラですって!?」
PKプレイヤーは姿を現した。ローブで顔は見えていない。
「ここであったが100年目ですわ!」
このお嬢様口調と声は・・・
「そう、ワタクシですわ!」
PKプレイヤーがローブを脱いだ。
PKプレイヤーはお嬢様だった。
「イチカ達を倒したのは君か?」
イルドさんがお嬢様に質問をした。
「ええ、そうですわ。あの3人は間違いなくワタクシを探すでしょうから、今回は真っ先に倒させていただきましたわ。」
うわー、えげつない・・・。
「ギルマス、ワタクシはナラと戦いたいので邪魔しないで頂けすか?」
「ああ、構わない。会社の方針で私は彼女を守ることはない。」
あ、やっぱり守ってくれませんか。
急いで逃げよう。
逃げようとしたが何かを踏んだ音がしたと思ったら、魔法陣が現れてその場から動けなくなってしまった。
「オーッホホホホ!これがワタクシのスキル、魔法罠ですわ!」
成る程、このスキルでメイドさんの1人を倒したのか。
詰んだかな・・・。前回は彼女が慢心して油断していたから何とか勝てたけど、今回は全力で私を倒しに来てる。
ふと、近くを見ると宝箱があった。
最後に、アイテムを一個でも多く持ち帰ろう。
そう思って近くの宝箱を開くと宝箱に牙が生えた。
モンスターだった!
やった!モンスターにやられれば、この場を離脱して復帰ができる。
しかし、私の期待とは違い宝箱のモンスターは私に襲い掛からずにお嬢様に飛びかかった。
「あのモンスターはドレインタカランだ。ドレインタカランは、その場にいる1番MPを持ったプレイヤーを狙う。」
イルドさんは、モンスターがお嬢様に向かった理由を解説してくれた。
よし、罠が解けた。
ドレインタカランに襲われているお嬢様を正直者にしか見えない武器を使い攻撃した。
「こんな終わり方、あんまりですわ!」
レイカは、ドレインタカランと交戦中に???によって攻撃され倒された。
ログが出たのでお嬢様は確実に倒した。
「おっと、ナラより私の方がMP高いのか。倒さないと私がやられてしまう。」
イルドさんはドレインタカランを自分に向かって来た真っ二つにした。
「いやー、こんな方法でPKプレイヤーを返り討ちにするとは・・・。」
ザクっと音がしたかと思うと、イルドさんが私の体を剣で貫いていた。
え?何で・・・?




