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後処理3
「もしもし、イルド姉?」
「珍しいな、何かあったか?」
「イルド姉、休暇中にごめん。トラブル発生。ナラを迎えに行って欲しい。」
「どうしてだ?」
私はさっき起きた事を説明し、念の為、ナラのゲーム機にロックを掛けた事を話した。
「了解。けど、少し待ってくれ。」
あれ?珍しい。どうしたんだろう?
「ん?イル姉、トラブル?」
「ライスカンパニーはブラックやな。」
「福利厚生はしっかりしているみたいでござるよ?」
「1番偉い人が緩いから会社もゆるい筈。」
「仕事の電話だから邪魔したらダメでしょ・・・。」
従姉妹達の声が聞こえてきた。
あれ?アタシ、ハブられてる?
「私だけ仲間はずれですの?」
げ、麗華。何でいるんだ?
後、仲間はずれにされてるのはアタシだ。
「あー、すまない。事情があって皆と一緒に居るんだ。麗華も一緒で良いか?」
うーん、居ないよりは居た方がいいのか?
「無理ならいいが・・・。」
よし、来て貰おう。
何となくだけど、アイツも居た方が良い様な気がする。
「執務室にいるから来て。」
「了解。急いで向かうよ。」
一時間も経たない内に皆が私の仕事場に到着した。




