イベント2:見破れ!メタモルフォーゼズ2.5 (運営側)
イベント:見破れメタモルフォーゼズ開催前日
ギルド(ライスカンパニー社ゲーム内本部)の会議室
「本当にこの人選で良いんですか?」
ギルドマスターのイルドは3枚の紙を手に取り上司にそう聞いた。
「うん。一般のプレイヤーに汚れ役をやって貰うわけには行かないし、その子達は悪名や名声があるからね。それに面白がって協力してくれるだろうし、コチラが指示をしなくてもこのイベントの意図を汲んでくれると思う。」
そう言いつつ、女神は悪い笑みを浮かべた。
「1人、意図が汲めるか怪しいのがいますが・・・。それに・・・」
イルドは眉を顰めた。
「そこは何とか言いくるめてよ。このイベントは上位プレイヤーを上手く排除しなきゃならないからね。あの子程の実力が無いと返り討ちに遭っちゃうし?」
ゴーン、ゴーンと終業の鐘が鳴る。
「仕事モードは終わり。あのね、あの子とアンタは親戚なんだから自分で・・・。」
「絶対に嫌、私が喧嘩を売るから。リアルの方は大人しくて優しい子なのに何で、このゲームだと性格悪くなるのやら。」
「わかった・・・。そっちは私が直接依頼するから残りの人の依頼お願いね。それと、イベント当日の仕事も頑張ってね。」
こうして1部のプレイヤー達にPKプレイヤーとしての依頼がされた。




