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日付の迷宮13
土偶が去り、取り残されたキャリア・ピジョンは、再び飛び去ろうとしていた。
「くまぁ!」
ポラリスちゃんが勝手に出て来て、爪攻撃で仕留めた。
『麻痺毒っスね。まだ生きてるっス。』
「くまぁ。」
『御主人が倒して経験値を入れろと言ってるっス。お?』
クロちゃん、どうしたの?
『あれを見るっス。』
クロちゃんが言った方を見てみるとキャリア・ピジョンがピクピクしながら動いている。
『凄いっスね。ポラ公の毒は喰らうと強耐性でも動くのがやっとなのに。』
キャリア・ピジョンはフラフラと飛び去った。
「契約者よ、追撃をするか?」
クヌチさんは魔法を放つ準備を終えていた。
いや、やらなくて良いよ。
「そうか。」
クヌチさんは魔法をキャンセルして召喚石に戻った。
『目的の素材を手に入れて日付の迷宮1009を攻略して防具強化して、さっさとセントの塔に戻るっス。』
そうだね。
私は迷宮の奥へと進んでいった。




