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イベントクランクラウン30
「付与召喚:レプリカ・フレンド!」
足りないMPは魔蓄石というアイテムで補った。
魔蓄石は時間経過でMPを溜め込む性質があり、魔法や技を使う際にMPを肩代わりしてくれるアイテム。
クロちゃんがオークションで手に入れてくれた。
「・・・!?」
デカ君は咄嗟に私から距離を取った。
レプリカ・フレンドという魔法はフレンドリストの中から1人、複製体を召喚する魔法。
召喚した複製体は、使用者である私と同じレベルで10秒しか維持できない。
『まあ、フレンドリストの中身が化け物ばっかっすからね。』
クロちゃん、言い方。
この魔法は付与すると、姿がそのプレイヤーになり、ステータスと声は変化せず、現在、覚えている技や魔法を使うことができる。
因みにステータス画面は私のままなので、黙っていても、そう言った情報を見る技や魔法を使われると1発でバレる。
「あり得ない・・・姿がシノじゃないか。」
デカ君は震えていた。
何で震えてるの?




