532/832
水棲の魔物を仲間に4
カッパさん、きゅうりいる?
そう言って近づくと、警戒しながらもこちらに来てくれた。
私はカッパにきゅうりを1本差し出した。
すると、恐る恐るきゅうりを受け取った。
そして、食べてくれた。
「うむ、まずは良さそうだな。契約者よ、満足するまで来れてやってはどうだろうか?バリバリ。」
そうだね。
さっき買ったきゅうりを全部出してあげてみた。
すると、カッパは踊り始めた。
『物凄く喜んでるっスね。』
カッパは私に頭を下げ、石を差し出した。
『良かったスね。』
ありがとう、カッパさん。
『名前はどうするっスか?』
うーん名前ね。
インコで良い?
カッパはきゅうりを頬張りながら、頷いた。
『・・・レ"インコ"ートっスね。』
それじゃ、これからよろしくね。




