531/832
水棲の魔物を仲間に3
・・・!?
『御主人どうしたっスか?』
うーん?
「・・・。」
何かの視線を感じる。
「契約者よ、向こうの茂みだ。生命探知で確認した。バリバリ。」
茂みの方を見ると人型の何かが居た。
よく見ると緑色の肌で頭にはお皿がある。
・・・あれって、カッパだよね?
「特徴的に妖怪ウリタベルだな。バリバリ。」
『雑な名前っスね・・・。』
カッパだよね?
『妖怪ウリタベル・・・えっと、きゅうりが大好物で、弱点は頭にある皿・・・っスね。』
クロちゃん、図鑑を見て解説ありがとう。
内容が完全にカッパだ。
「こんな所で逢うのは珍しい。本来は河川に棲んで居るのだが・・・此奴、『はぐれ』か?バリバリ。」
『ステータス開示・・・クヌチの言う通り『はぐれ』っスね。』
交渉とか出来そう?
『このゲームだと水神扱いっスから、きゅうりで懐柔出来るかは微妙そうっスけど、やってみたら、どうっスか?』
「契約者のやりたい様にやれば良い。バリバリ。」
そうするよ。
河童さん、きゅうりいる?
私はカッパのモンスター(?)に歩み寄った。




