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依頼:ドラコラ火山に棲まう竜9
「アオニヨシのメスと魔法の撃ち合いはしたくないな。」
イルドさんは剣を構えてクヌチさんに迫って来た。
『契約者よ、クイーン殿とシノビを使う時だ。我は、この後やられるだろう。まぁ、タダではやられぬが。ヤッシーよ、ついて来い。』
「ヤッシー!」
クヌチさんは迫り来るイルドさんに対して魔法を連射した。
「あれ?あっさり倒れた!?・・・ああ、MPが足りなくてステータスが抑えられているのか。」
「ヤッシー!」
ヤッシーが爆発した。
「武器で防いだけど、大分持ってかられたな。」
イルドさんは耐えきっていた。
「合成獣化!」
私が複数人に増えた。
どうやらシノビの分身を使用したみたいだ。
そして私もとい合成獣の周囲に召喚陣が出現し、そこから大型の蜂が大量に出てきた。
「・・・虫が嫌いな人が見たら卒倒する光景だなー。」
イルドさんの感想に同意します。
流石に巣の中より数が多く大型の蜂が周囲を埋め尽くしていた。
「全部倒せばいい。って武器が壊れた!?仕方ない、苦手だけど素手で戦うしかない。」
ありがとう皆。狙い通り武器が壊れたよ。
そう、クヌチさん達が狙っていたのは武器の破壊だった。




