401/832
セントの塔22階層6
私はリペアさんにバグの原因と思われる事柄を全て話した。
「似た様な武器や防具はあるんだが・・・。デフォルトで透明か・・・あり得るな・・・。」
どうにか出来ますか?
「そっちは【可視化】を持たせれば良いとして・・・。よし、終わったぞ。」
リペアさんが何かのプログラムを打ち終えると、透明になっていたオンミツが見える様になった。
「後は、そっちの方か。」
リペアさんは消滅するオンミツを見ている。
「固有スキルを見せて欲しい。」
私はバグの原因だと思われる合成獣化を使用した。
「・・・あのアホ呼ぶしか無いな。俺には無理そうだ。あー、俺だ。手に負えないから来てくれ。嫌だ?良いから来い。イルド、近くにいるなら引き摺って来い。」
リペアさんは女神様に話しかけた。
「イヤだ!もう、今日は働きたく無い!」
「ダメだ。リペアさんで直せないプログラムはお前にしか対処できないんだから。」
数分後、次元の裂け目が現れ、中から女神様を引き摺りながらイルドさんがやって来た。




