オールデュエル決勝戦29
『ステータス・アルティ・フルバースト!』
クヌチさんが使った魔法は、まさかのステータス系魔法だった。
『我が主、これしか手がなかった。後は、主の計画通りにすると良い。』
クヌチさんは横たわりながら、私にテレパシーを送っていた。
『構うな、このまま我は退場する。それだけだ。』
クヌチさん、ありがとう。
「皆、いいの貰ったな・・・。」
「まさか、アルティぶっ放してくるとは思わなかった。」
「・・・生命力が底をつきそうでござる。」
「取り敢えず、鹿倒そう。」
Samuraiさんが動けないクヌチさんを斬った。
クヌチさんは消滅して召喚石が砕けた。
「ぐまぁ!」
ポラリスちゃんは壺からハチミツを出して皆にかけた。
「うわぁ!何でござるか!?」
「ベタベタする。ゲームなのに妙にリアル。」
「何で、こんな所までリアルにしたんや?」
「ペロ、美味し・・・くない。何の味もしない・・・。」
Samuraiさん、実際にはハチミツかかってませんからね。
「ポラリス、自分立っとるのでもやっとやろ?」
「くまぁ・・・。」
ポラリスちゃんは、度重なる召喚と付与で疲弊していた。
「ナラ殿には悪いけれど・・・。」
「倒すね。」
「くまぁ!!」
ポラリスちゃんが倒され、召喚石にヒビがはいった。
ポラリスちゃん達が皆のHPを削ってくれた。
やるなら今だね。
私は自身の身体に魔法の付与を始めた。




