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メンテナンス10
『酷いっスよ!』
「どの口が?誰のせいで、ナラがこうなってると思ってるの?」
女神様の言葉には怒りが混じっていた。
『それは・・・。』
え?私がこうなったのクロちゃんのせいなの!?
「本来は召喚魔法を付与する事は出来なかったんだが・・・。」
「そこのバカ猫が召喚魔法を付与できるように、マスターデーターを書き換えたんだよ・・・。」
イルドさんと女神様は鬼の形相でクロちゃんを睨んでいた。
「この猫がチート猫なんは知っとるけど・・・」
「何でデーターの書き換えなんか出来るんや?」
そうだね。私も気になる。
「薄々勘付いているとは思うが、このバカを基にしたAIだ。」
イルドさんが戻ってきた様だ。
「・・・イルド姉、酷くない?」
女神様は涙目になっていた。




