PVPイベント:オールデュエル15
「お義父さん、まだぁ?」
「ちょっと待っとれ!」
ミトさんがレイモンドさんの影から針を抜いている。
「今度こそ行くわよ!」
レイモンドさんが勢い良く私目掛けて飛んできた。
のだが、
「『クロス・バインド!』」
「『忍法:五行の檻!』」
「叔父上、何してるでござるか?」
「そうですわよ!?何故運営と私のクランがアホと協力して戦っていますの?・・・これは一体どういう状況ですの?」
「あーら2人共、目覚めたの?」
意識が無かった2人が目を覚ましてレイモンドさんに対して拘束技や魔法を放った。。
レイカさんが軍勢を引き連れて襲撃してきた所に運営が私達を狩りに来て応戦している所です。
あ、イルドさんは味方なので協力して下さい。
「中々混沌とした状況でござるな。」
「今回は輪をかけて、酷いですわね。イチカ、あと何人残ってますの?」
「申し訳ございません。私含め、3人です。」
「謝る事は無いですわ。よく生き残りましたわ。私と協力して、双葉おばさまを押さえ込みますわよ!」
そう言ってメイドさんを引き連れて双葉さんの方へ向かった。
「っち、楽しやがって。オジキが拘束を破りそうだから気をつけて!来るよ!」
ミライは何かの準備を進めながら私にそう言った。
だよね。
「ナラ、ウチがオジキ抑えるからオカンを頼む。オカンはそんなにゲームやらん人やから弱いはずや!」
「付与魔法:ステータス・アルティ・フルバースト!」
マダムに連撃を叩き込んだのだが・・・。
「はぁ、私も甘く見られたもんだね。それが、この世界の究極魔法の1つを纏った姿かい。凄い攻撃だが、私みたいなのには効かないね。」
ニヤリと笑いそう言った。
え?攻撃は通ってる筈なのに全く効いていない!?
「キミちゃんは真祖の吸血鬼を持ってる。毎秒100回復するから相性最悪だよ。」
真祖の吸血鬼!?毎秒100回復!?
警告:10秒間全てのステータスが1になります。
あ、時間切れ・・・。
私は魔法:ステータス・アルティ・フルバーストのデメリットで動けなくなってしまった。
「自分の娘や姪なら気にしないけどね・・・、悪いね、ここでリタイアだよ。」
マダムの掌が私を目掛けて振り下ろされた。




