ロベレニーヤッシー大爆発!
「イベント終了って何時や?」
「今回のイベント1日限定で夜10時までだね。開始が19時で現在は20分経過。」
ドーン
「たまやー!」
今回のイベントって1日限定なんですか?
「せやで、自分概要読んどらんの?」
読んでない・・・。
「ステータスドロップバースト!」
ゴクゴク・・・。
ドーン!
「かぎやー!」
「今度から読んでおいた方が良いよ。今回は特殊なケースだったし。」
『ゲラゲラゲラゲラ!』
(ロベレニーヤッシーは大爆笑している。)
「いつもは土日の昼に開始して1週間、イベント開催するんやけどな・・・。」
「土曜の夜の3時間は変だと思ったら花火とはね。」
「せやな。運営も、たまには良い事考えるな。」
いつもは、そんなに酷いんですか?
『あははははははは。』
(ロベレニーヤッシーは笑い転げている。)
「いつもは酷いで。初心者置いてけぼりや。討伐やったら上位プレイヤーが低プレイヤー諸共やりに来たりするしな。」
「そうそう、だから参加したくないんだよね。」
そうなんだ・・・。
「ステータスドロップバースト!」
ゴクゴク・・・。
ドカーン!
「よ、エチゴヤ。」
「ヤッシー笑い転げてる間にウチのスキルの説明や。」
「ウチな、これでも、お笑い芸人なんやで。」
はい?
「だからコメディアンや。ボケの塊みたいな奴おるけどな。」
メディさんはネームドさんを見たりミライを指差してそういった。
鍛冶屋じゃなくて?
「せや、リアルは鍛治屋に目指しとるんやけどな。でもなぁ、ゲーム内でもそういうロールプレイしたかったんやけど、システムがないんや。とりあえずは付け焼き刃で稼いでるけどな。あ、ネームド、ロベレニーがエッグボム使うてくるで。頼むで。」
「了解。」
「ステータスドロップバースト!」
ゴクゴク、うっぷ・・・。
そろそろ薬を飲みすぎて気持ちが悪い。
ドカーン!
「はなやー!」
「21:58。もうそろそろ終いやな。」
「そうか、ミライ、ロベレニーに、はぐれを戻すから降りてきてくれ。・・・戻ったよ。」
「りょうかい〜。はい、峰打。」
上空から降りてきたミライの手には剣が握られおり、はぐれロベレニーヤッシーをハラの部分で叩いた。
「ナラ、アレお願い。」
「ステータスドロップバースト!」
「プロテクト!・・・!?間に合うか?いや、ダメだ、クロウズ!」
私が技を放つと同時にミライが私達に防御魔法をかけてくれた。
はぐれロベレニーヤッシーは大爆発した。
そして、島が跡形もなく吹き飛んだ。
「何やこれ・・・。」
「普通に倒しても500ダメージくらいだぞ?」
メディさんとネームドさんは困惑していた。
「これも、バグみたいだね。9999ダメージ行ってるよ。」
え?
このゲームの最大HPは3桁だよね?
「せやで。」「そうだ。」「うん。」
3人とも頷いた。
「ミライ、また計測したんかい。」
「調べたくなるのは解るけど、また、無茶をして・・・。生きてるという事は希少アイテム消費したでしょ?」
「したよ。身代わりの護符を10枚。」
「相変わらず、紙切れの如くレアアイテムを使うな・・・。」
そんな貴重なものなの?
「身代わりの護符っていうのはダメージを肩代わりしてくれるアイテムだよー。かなりのレアアイテム。」
もしかしてヤッシーの爆発に耐えてたのって・・・。
「使ってないよ。自前のスキルと回復技でどうにかしてたから。」
そうか、良かった。
希少なものを使わせたのかと思った。
『お疲れ様でした。只今集計しております。結果発表までお待ちください。』
そうアナウンスが流れるとギルド前に飛ばされていた。




