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株主総会:続投か解任か2


(女神視点)



キミちゃんはイルドの叔母で、リアルでは宝石商をしており、会社を起こす時に出資をして貰ったので、ライスカンパニー社の株を持っている。


「ここでは、マダム・ジュエリーとお呼び。

いつも通り音声だけ聴いて静観しているつもりだったんだけどね。ピンチなんだろ?」

キミちゃんは悪人みたいな笑顔をした。


「それでこれさ。」

キミちゃんは、巻物状のアイテムを出した。


「あの子らの委任状だよ。さっき書いて貰った。」

ん?あの子ら?


「会社設立時に従姉妹達に売った分だと思う。」

あーあれか。会社設立時にミト爺の孫であるお嬢様方なら買い取るだろうとか冗談言ったら本当に買っちゃったヤツね。



でも・・・ダメだ。足りない。

株主全員が解任に反対しないと・・・。


「安心しな、残りの株を持っている人物からも委任状を預かって来たよ。」

え?今まで顔出した事ない人達だよね?

キミちゃん、全員と知り合いなの?


「皆んな忙しい身だからね。今回は緊急事態という事で委任状を出して貰ったけど。」

キミちゃんは私にウィンクをした。


「悪いね、筆頭株主様、全株主が参加して51対49で続投だよ。」

キミちゃんは笑顔・・・というより顔芸だった。

「ぐぬぬ・・・。」

対照的に筆頭株主のキリ様は苦虫を潰した表情になっていた。


「以上で、今回の総会はお開きとさせて頂きます。」

イルドがそう言って株主総会をしめた。


あぶねー解任される所だった・・・。


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