イベント:召喚の秘石6
『御主人、アレを使うっス。』
アレ?
『ヤッシールドっスよ。』
ヤッシールド?って何?
『この前のイベントの途中でイベントと関係無いところで手に入れたクソダサい盾っスよ。』
あーあれね。
私はヤッシールドを取り出した。
「魔法の盾の様だが・・・見た目が独特だな。」
「くまクマ。(同意)」
ヤッシールドを見たクヌチさんとポラリスは引いていた。
『基本、モンスターはプレイヤーに反応して敵対するっス。御主人がそれを装備していれば敵対しないっス。』
「それならば、余裕を持って我も防御魔法を使えるな。」
『そうっスね。それじゃポラ公、蜜を舐めながらで良いからヤッシー種を誘き寄せるっス。』
私は急いでヤッシールドを装備した。
「くまぁ。」
ポラリスちゃんが叫ぶとヤッシー種のモンスターの群れがやってきた。
『ポラ公の特技、凄いっスね。はぐれ種もいるっス。』
「はぐれ種だと?我の天敵ではないか!」
『はぐれ種は御主人がやれば良いっスよ。』
ステータス系の技や特技だよね?
でもさ、それで倒すと、大爆発するよね?
『その盾は爆発を完全無効に出来るっス。』
それだと他の子達が倒れちゃうよね?
『・・・御主人怒らないで欲しいっス。』
そう言いながら、クロちゃんはヤッシールドを3つ出した。
・・・。
『何かの役に立つかと思って3つオークションで購入したっス。』
それで、そのお金はどうしたの?
『御主人のギルドの口座から少し・・・。』
クロちゃん?
『・・・解ってるっス。使った分は稼ぐっス。』
うん。解ってるなら良い。
この後、クロちゃんは私がログアウトしている時間に使った分を稼いだがそれはまた別の話。




