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テイルエリアからエルフの郷へ4
馬車から出ると、顔を面で隠し、コートを着てフードを被った集団が居た。
「今回の獲物は1人か。」
『囲まれてるっスね。』
「喋る黒猫・・・『ステータスのナラ』か。」
え?私の事をしってるの?
『御主人、割と有名人っスよ?』
「ああ、ハンドゲームの賞金首にもなってるね。」
ハンドゲーム?
『PKプレイヤーの悪趣味な遊びっスよ。』
そんなのあるんだ。
「くまぁ!」
『うぉりゃー!』
「「「「超重力の檻!」」」」
PKプレイヤー達はクロちゃんとポラリスちゃんに同じ魔法をかけた。
『しまったっス・・・。抜けられない事は無いなけど時間がかかるっス・・・。』
「くまぁ・・・。」
「半分でお供2匹を足止めできれば十分。覚悟は良いですね?」
魔法を使わなかった半分のプレイヤー達が私ににじり寄ってくる。
『御主人だけでも逃げるっス!』
え、でも・・・。
クロちゃん達を置いてはいけない。
何か手はないか、アイテム一覧を見ていたら、あるアイテムに目が止まった。
一か八か・・・。
お願い、来て!
召喚石を使用すると肩に銃を載せた鹿が出現した。




