イベント:職人達の後継31
「あら、やっと来てくれたわね。」今、クマちゃん出せる様にするわね。・・・良いわよ。」
ギルドに到着すると職員の人が別の部屋に案内してくれ、その部屋にはレイモンドさんが居た。
「クマァ!」
「それじゃ、早速、着る服を決めましょうね。」
レイモンドさんは、そう言ってカタログを出してポラリスちゃんに見せた。
「ナラちゃんは隣の部屋でイルドから説明聞いてね。」
「ようこそ、デバックルームへ。」
扉を開けるとイルドさんが出迎えてくれた。
「イヤだ!こんなフリフリの着たくない!」
『フリフリ反対!こんなの着たくないっス!』
「はは・・・。」
ミライとクロちゃんは相変わらず拒否している。
女神様の目は心なしか死んでるような・・・。
「肩出すぎ、露出度高い!イヤだ!」
女神様も物凄く嫌そうだった。
そんなにイヤなら、自分達でデザインしたら?
「「『それだ!』」」
「あ、その手があったか。」
イルドさん?
「いや、何でもない。服の変え方なんだが、そこのカーテンがある所が試着室になっていて、中に入ると、装備品の一覧にアクセスできる。まぁ、今回は権限を狭めてあるから服の変更だけしか出来ないがな。」
試着室に入ったら服を選べば良いんですね?
「ああ。プレイヤーから送られて来たデーターから好きなのを選んでくれ。」
私は試着室に入り服を選んだ。
「早かったな。一応、何したか教えて欲しい。他の皆と被っていたら困るしな。」
選んだ服をイルドさんに伝えた。
「そう来たか・・・。」
だめでしたか?
「いや、王道で有りだな。社長にも報告しておくよ。」
あれ?そう言えば、ネームドさん達は何処にいるんですか?
「ああ、4人は早々に着る服を決めてログアウトしたよ。」
そうなんですか・・・。
塔でのお礼を言いたかったんだけど、また今度にしよう。
「あら?こんなので良いの?もっとキュートなのあるわよー?」
「クマァ!」
「そう・・・これ会議で通るかしら?女神ちゃんに一回見てもらって来て。」
どうやら隣の部屋のポラリスちゃんも決め終わった様だ。
「クマちゃん、そっちに行くわよ。」
レイモンドさんが扉を開くと、ゾウがモチーフのパーカーを着たポラリスちゃんが入ってきた。
「くまぁ!」
うちの子が可愛い。
可愛いよね?
この時、私以外は皆こう思ったらしい。
誰だ?このデザインをエントリーした奴は?と。




