イベント:職人達の後継24/セントの塔14階
『ん?御主人、どうしたっスか?』
クロちゃん、ゴーストヤッシーとゾンビヤッシーってどんな特性なの?
『ゾンビ、ゴーストは倒された時にアンデット以外の倒れているモンスターに憑依してゾンビ、ゴーストの名称を付与して蘇生させるっス。両方付いてるって事はゾンビとゴーストを同時撃破したみたいっスね。』
弱点とかは?
『炎や光、聖属性が弱点になるっスけど、何に憑依したっスか?』
ドラゴン。
『・・・うわ・・・最悪っスね。炎は効かないっス。勿論、ステータス系の技や魔法なんか使ったら大爆発するっスからダメっスよ。』
何か倒す手段はないの?
『コメディ娘なら持ってると思うっス。』
メディさん、何かあのモンスターに有効な武器ありますか?
「少し時間稼いでや。」
土台を作り始め、何かを組み始めた。
一体何を・・・?
「ありとあらゆる全ての特攻を搭載したスペシャルアルティメットリーサルウェポン!即ち、みんな大好き浪漫砲や!」
・・・(ロマン砲?)。
わーすごい。
『御主人、棒読みっスよ?』
「あれ?ミライは目、輝かせとったんやけどな・・・?まぁ、ええ。ナラ頼むで、スキル全開!『芸人貴族娘』!」
メディさんが本格的に大砲の準備を開始すると同時にスキルを使い始めた様だ。
「ナラ、聞こえるか?」
イルドさんの声が聞こえた。どうして?
『アタシが中継してるっス。』
「メディのスキル使用が確認されたんだが、近くにいるならメディには何もするな。と言うよりも近づくな。」
え?
「巻き込まれるぞ!」
はい!?
「うん、私も同意だ。」
「そうですわね。理不尽この上ないスキルですし。」
「うん。アレはない。」
「スキル全開のメディ殿は下手をしたらミライを凌駕する事も可能でござるからな・・・。」
え?ミライを!?
『ちょっと、アタシの負担が増えるっスから全員で喋るの止めるっス!あーもう、多人数の方に切り替えるから少し待つっス!』
「ねぇ、貴女達、ミラちゃん知らな〜い?」
レイモンドさんの声がした。
『あんにゃろ!1人だけ、また逃げたっスか!?』
ミライ・・・。
「ぜぇはぁ、ぜぇはぁ。ここまで逃げてくれば・・・。」
ミライがやって来た。




