正直者にしか見えない装備
そういえば、私の武器や防具は何処にあるんですか?
「そうやったな。」
メディさんは宝箱から何かを取り出した・・・?
「コレや。」
しかし手には何も乗っていない。
どれですか?
「だから今、ウチが持っとるやろ?」
え・・・?持っていない。
「コレな、正直者にしか見えへん武器と防具や。」
「そうだねー。アタシには見えてるよー。」
「ねえ、メディ、コレ私には見えてないんだけど・・・」
ネームドさんと私には見えていない。
ミライとメディさんには2人には見えているらしいが・・・。
「嘘だと思うなら鑑定書出そうか?タダでやるよ?」
「せやな、鑑定書は嘘つけんからな。ミライ、頼んだ。」
「はい、これね。」
ミライが何かを紙に書き込んで私に差し出した。
名称:正直者にしか見えない武器
武器種:不定
攻撃力:X
名称:正直者にしか見えない防具シリーズ
防御力X
「え・・・本当にあるの?鑑定書出たしな・・・」
書かれた事を見たネームドさんは困惑している。
この武器と防具は、いくらですか?
「お代は要らへんで。今回はウチだけじゃどうにもならんかったから。」
本当に良いんですか?
ちょっと試しに初心者用のダンジョンに行ってくるよ。
オススメとかある?
「ココからだとジョウセツの森やな。ゴンザレス、案内頼めるか?」
「ゴンザレスって誰!?私の名前はネームドね。了解。私も見えない武器や防具が機能するのか確認したいから案内も兼ねて同行する。じゃ、行こうか。」
ネームドさんと2人でジョウセツの森まで行く事になった。
ネームドとナラが出てった後
「ありがとな、ミライ。」
「咄嗟に出来たから良かったけど・・・」
あの武器と防具はメディが作成したものではなく、ミライがあの場でメディのジョークをスキルで本物にしたものである。
「メディ、貸し1ね。」
「スマンな・・・。ナラのステータスが1回目見た時と2回目見た時変わってな・・・。何作ったらええかわからんなってもうた・・・。スキルはステータス変更系なんは判るんやけど、戦闘スタイルがな・・・。」
「まあ、イベント参加するのにパーティ組んだし探ると良いよ。」
「せやな。」




