メディの店にて
今日も一日、攻略しようと塔の前までで来ると、
『メディさんから連絡が来ました。通話を開始しますか?』
とシステム音声が流れた。
はいと同意すると通話が始まった。
「自分、忘れとらんか?」
え?何をですか?
「武器と防具や。」
そういえば、もう3日経ったんだ。
「完成しとるで?取りに来いや。」
ここで通話が切れた。
急いでメディさんのお店に行くと、先客がいる様だった。
「お?君は確か・・・塔の攻略は順調?」
先客はネームドさんだった。
ええ、おかげさまで。地図ありがとうございます。
「何や?マーズと知り合いなんか?」
「マーズ言うな!ネームドと呼べ!」
ネームドさんとメディさんが何か言い合っていると
「お?ルドルフもいるのか。」
と聞き慣れた声がした。ミライだ。
「シュガー・ジュピター・・・いや違う。ネームドと呼んでよ!」
「話進まんから名前弄りはここまでにしとくで。そんで何の用やミライ?」
「イベントが発表されたんだよ。」
イベント?
「今回のイベント戦は4人1組だってさ。ここに居る4人で出ない?」
「ウチはパス。」
「私も出ないぞ?」
「何でさ!珍しい素材やアイテム取れるんだよ?」
2人が即答したのに対してミライも負けじと返す。
「・・・レア度幾つや?」
「最低4。」
ミライのこの発言に2人の目が光った気がした。
「やっぱり出る。」
「せやな。」
「ナラはどうする?」
出てはみたいけど・・・足手纏いにならない?
「気にして無いよ。」
「せやで。」
3人とも気にしていない様だ。
「エントリー申請してくるよ。」
ネームドさんが手続きをしに行った。
所で、ソロプレイヤーとかはどうするの?
「野良で募集やな。」
「組むのが難しいプレイヤーはエントリーすると、EX抽選KINGっていう巨大ロボが仕分けてくれるんだよ。」
何処にそんな世界観丸無視の近代的な巨大ロボあるの?
「ギルドの地下。」
何で、そんなこと知ってんの?
「ナラ、ミライの事は深く考えたらアカン。」
「うん、そうだね。」
メディさんとネームドさんは何故か呆れていた。