セントの塔12階層イレギュラー4
セントの塔12階層
ブーン!
沢山の大きい虫が飛んでいる。
『・・・。』
「・・・。」
12階層に入った途端、クロちゃんと女神様は白目を剥いていた。
大きいトンボ?
「メガネウラやな。」
メガネウラ?
「約3億年前の石炭紀の森に生息した、でかいトンボや。」
古代のトンボか・・・。
1匹のメガネウラ?がこちらに飛んできて火を吐いてきた。
火!?
『フリーズウォール!あれ、何っスか!?火吹いてきたっスよ!?』
クロちゃんが意識を取り戻して氷の壁を作り出して防いでくれた。
「ファンタジーやし、何でもありやな・・・。」
女神様、起きてください。
「婆様、まだ6時だよ・・・。」
「アカン、壊れとる。」
『世話焼けるっスね・・・。』
クロちゃんは女神様に何かを耳打ちした。
「ひぃ!ってゲームの中じゃん!」
女神様は正気に戻った。何を言ったんだろ?
「女神様、ほんま、虫が苦手なんやな。考え方や。アレはデーターや。バグやけど・・・。」
「そうですね。アレはデーター、バグ。よし!」
そう言って女神様はトンボを駆除し始めて行った。
10分くらいで女神様はトンボの群れを倒し切った。
「ナラ、少しココで黒猫と待っててな。ウチと女神様で先に13階層を見てくるわ。」
メディさんは、そう言って2人は先に13階層へと上がっていった。