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セントの塔9階層
ポラリスちゃんの背中に乗って9階層を駆け抜けている最中、何処からか通話が入った。
『御主人!助けて欲しいっス!』
クロちゃんだった。
『い・や・だ!そんなフリフリの服着たくないっス!ってこっちは、何で、猫用なのにそんなマニアックなコスプレ衣装あるんっスか!?却下っスよ!!』
なんか、クロちゃんの着せ替えは凄い事になっている様だ。
「着いたで。」
あれ?もう着いたんですか?
ネームドさんから貰った地図には9階層は植物系の魔物に襲われて続けるから炎を纏え、そうすれば、襲われない。とメモが書いてあったんだけど・・・。
そう言えば、炎を纏ってないのに1匹も遭遇してない。
何でだろうか?
「その疑問は10階層に入れば判る。これが、10階層への入り口や。」
大きな蜂の巣の形をした洞窟の入り口だった。