セントの塔7、8階層
7階層は植物園だった。
「ナラ、花は絶対、触れたらあかんで?」
え?こんな綺麗な花なのに?
「本物と偽物があるんや。本物は染料や食材、合成素材等に使うんやけど・・・。」
偽物はやっぱり・・・。
「モンスターや。しかもメチャクチャ強いタイプの。」
うわ・・・。
「だから絶対に触ったら、あかんよ?」
はい。
メディさんの道案内で何事もなく8階層に上がった。
8階層も植物園だが、今度は手足が生えていて愛くるしい顔がある花が数体歩いていた。
「アレはファンシーさんやな。先を急ぐ時に厄介なのが居るな。」
厄介?
「子守唄を受けたら眠るんや。可愛い見た目に反してエゲツないモンスターや。」
そんな、デバフを使う嫌らしいモンスターなんですね。
見た目は本当に可愛いんですけどね・・・あれ?
「どうしたんや?」
よく見たら1匹顔の色が違うんですけど・・・。
「・・・ホンマか!?」
ええ。何というか輝いて見えると言うか・・・。
「輝くファンシーさんや!?」
輝くファンシーさん?
「はぐれ種のファンシーさんで、ミライしか見た事の無いモンスターや。」
そんなレア何ですか!?
そしたら、どうします?
「勿論、倒す。」
メディさんはハンマーを手に持った。