運営サイド1
ゲーム内の運営本部-ギルド秘匿部屋
ライスカンパニーは、会議を行う際には自社のゲームで行うと、最高責任者が言った為、ギルドの秘匿されている部屋で行われている。
「皆様、お忙しい中お集まり頂き御礼申し上げます。」
ギルドマスターが部屋の中にいる全員に語り始めた。
「ココは会社じゃ無いんだ。ココでは君が責任者だ。我々にへりくだる事はない。」
「ですが、専務・・・。」
「私は専務では無い。縮緬問屋の隠居、ミトじゃ。それでCEO以外の重役を招集したと言う事は緊急じゃろ?」
プレイヤー名:ミトに問われてギルドマスターのイルドは即返答する。
「はい、今回は深刻ですね。はぐれヤッシーです。」
「倒したプレイヤーが!?」、「そもそも何処にいるんだ?」
と様々な反応が会場から上がった。
「はい、あるプレイヤーが倒したようなんですが、バグがあった様です。」
「バグとは何だね?」
ミズトが聞き返す。
「ヤッシー種は倒すと大爆発をし、プレイヤーに攻撃を行います。はぐれの場合は998ダメージをフロアにいるプレイヤーに与える様なのです。」
「はぐれヤッシーに、そんなバグがあるとは・・・。それで対処は?」
ミトはイルドに問いかけた。
「発覚後に最高責任・・・女神様がデバックを行い修正しております。」
「そうか、ならば宜しい。それだけかね?」
「いいえ、あのバカ、『面白そうだから、フロアーの巻き込みは当然無くして、ステータスドロップバーストで倒した時だけは998ダメージを仕様として残しておこう。』とか言ってました。」
「・・・そうか、苦労かけるな。公式の攻略サイトにも書いといてくれ。はぐれヤッシーにステータスドロップバーストで倒すと998ダメージを受けるのは仕様です、と。」
「はい、部下に命じてギルド内の情報掲示板にも記載しておきます。」
こうして会議は終了したのだが・・・
情報が掲載されて数日間は何故か、塔に入って直ぐに教会送りになる高ランクプレイヤーが急増したとか。
そして、コレが次のイベントに繋がる事になるとは誰も思ってもみなかった。