職人達の後継3
メディさんからメモを受け取ったら通話が入った。
「業務連絡、ハロ〜関係者の皆様ぁ!レイモンドよぉ!対象は捕獲したわぁ。逃げられるかもしれないから予め・・・逃げたわ!ちょっとぉ!何で見かけたら教えてちょうだい。」
社長さんだった。
何で私にも業務連絡が来たんだろうか?
「どうしたんや?」
どうやらメディさんにはこの通知は入っていないらしい。
何にもないですよ。
「メモの材料を買うてきて欲しいんや。可能ならウチが取引できんような店で。ウチは先に工房に戻って準備する。頼むで。」
メディさんは自分の店に戻っていた。
様々なプレイヤーの商店を回ったのだが・・・。
「いらっしゃい・・・タイラ・ナラ!?貴女には売れません・・・どうかお引き取りを。」
どこもこんな感じの対応だった。
どうしよう、オークションにも売ってなかったし・・・。
「困ってる?」
背後から声がした。
後ろを見ると象の被り物があった。
ミライ!?
「しぃ。見つかるから大声で名前呼ばないで。」
見つかるって誰に?
「黒い簪をロクゴウグループの店の前で使ってから扉を開いてみな。面白い事が起きるから。」
え?
「見つけたわよ〜!」
この声は・・・。
「やっぱり、ナラちゃんの所だったわね〜。何度だって捕まえるわよ〜!!」
レイモンドさんが空から降ってきた。
「げ!?伯父貴!」
「逃さないわよ!」
「嫌だ!」
あっという間にミライは社長に捕まり引きずられていった。