イベント職人達の後継開始前6
「それはね、貴女のクマちゃんがプリティーだからよぉ!」
え・・・?養蜂熊なら誰のでも・・・。
「貴女のはレア個体ですわよ?」
え?
「・・・今だけ許可します。養蜂熊がどんなモンスターか見せてあげて下さい。」
副社長の許可がおりると、レイカさんは養蜂熊を召喚した。
「グルル・・・。」
リアルな熊が現れた。
「本当はワタクシに売って頂きたいくらいですわよ。」
『名付けたら基本、売れなくなるっスからね。』
へぇーそうなんだ。
でも可愛いからって何で禁止?
「あ、それでか。レイカのクマじゃ無理だ。」
「成る程、ペットに着せる服やヌイグルミを売りたいんでござるな。」
「がめつい・・・。」
「値段次第では買いますわよ・・・。じゃなくて、アコギで酷い商売ですわ。」
「・・・そこまで言わなくても良いじゃろ・・・。」
あ、そういえば今回、何でメディさんだけ参加出来るんですか?
「あの子ね・・・。私の工房に来て弟子入りしに来たけど・・・。」
「高校出てからって言ったんでしょ?」
「そうだ。だけど、あの工房は・・・」
「伯母さん、その話はまた今度で。」
工房?何かの職人さんなんですか?
「副社長は副業。伯母さんの本業は包丁等を造る職人だよ。ちなみに伯父貴の本業は猟師と料理教室ね。伯母さん、今回のイベント、メディへの試験にしたね?」
ミライ、どう言う事?