イベント:職人達の後継開始前2
「今回のイベントの制限プレイヤーの件、私は聞いてないんですけど?」
女神様は笑顔でイルドさんに聞いた。
「その事についてなんだが、今回は株主やスポンサー様が関わってくるので、社長と副社長にも相談して我々で決めさせて貰った。」
「・・・あの2人にですか。お飾りで頼んでいるのにどうしてこういう時だけ・・・。」
「仕方ないじゃろ。いざという時、お主ら2人は責任取るのが難しいからの。女神様や、孫達を参加不可にしたのは主にワシじゃ。イルド達を怒らんでやってくれ。」
「お祖父様、何故私達は参加不可に?」
ネームドさんが、ミトさんに質問をした。
「お主らが素材回収の依頼を受けてしまうと他のプレイヤーが稼げんのでな。だから、今回は参加不可にしたんじゃ。」
確かにミライ達が素材回収を請け負えば確実にやってくれるだろうけど・・・それだけ?
ミトさんの孫である皆はそれだけじゃないだろ?と言いたげである。
「・・・というのが表向きで本当はモデルをやって欲しいらしい。私も社長と副社長に嵌められて、モデルをする事になってる。」
モデル?
「ギルドの職員・・・つまりライスカンパニー社の一部とクラン:ロクゴウグループからモデルを募ったのだが・・・双方の女性陣からロクゴウグループ会長の孫達を起用して欲しいと声が多くてな。」
イルドさんの目は虚空を見つめていた。