ホラーイベント:隠しボス
『仮説の一つは合ってたっス。もう一つも確認したいから行くっス。場所は・・・。』
セントの塔6階層シークレットエリアをでた後、外に出て、あるプレイヤーの元へと向かった。
クロちゃんが教えてくれた場所に行くと、象の被り物をした女性プレイヤーがアンデットを討伐してい所だった。
・・・ミライ?
「やっぱり来たか・・・。いやー運営が隠しのアンデットでアタシを指定した時は、またエネミー側かって思ったけど、レイスとか物理攻撃で倒せるから、アンデット特性も便利だし、バレさえしなければ良かったんだけどね・・・。」
今回のイベント概要を見直したら最下部に『隠しボスあり』の記載があった。
それがミライ。
クロちゃんが、レイスを殴り倒しているミライを見て目星を付けていた。
『よく言うっスよ。アンタ、運営がやらなくても、自前でアンデット特性付与をやったっスよね?』
そうなの?
「うん、やるねー。そこの魔猫の言う通り。」
やるんだ。まぁ、ミライらしいって言えばミライらしい。
『ご主人、今回アタシの手は借りなくて良いっスね?』
うん。ここに来る途中で、ミライがエネミーだった場合、クロちゃんを戦闘に参加させない事を決めた。
「お願い、来て私のクラン!」
クロちゃんに聞いたが、クランのメンバーがレイドボスに挑む際、クランのメンバーを呼ぶことができるらしく、応じてくれると、その場に来てくれる。
クラン:Zアタッカーの召集が開始されました。
締め切りは5分です。
暫くすると次々と魔法陣が現れてそこからクランのメンバーが出てきた。
「相手は?」
「うほ!?」
「レイドボスは何処?」
「もしかして、あの人、レイドボスなの!?」
「みんな、待機中に回復しとけ!さっきのレイドのダメージが残ってる奴はとくに。」
「え!あの人は!!」
「5分経ったね。逃げるなら今の内だよ?ルーキー達!」