ホラーイベント5:襲撃
中間発表があった日、私はクランを率いてゾンビを狩っていると・・・
「おっほほほほほほほ!」
お嬢様の高笑いが聞こえた。
レイカさんだ。
「初心者の皆様初めて。そしてさようなら。」
そういえば、この人初心者狩りだった。
レイカさんは杖を構えて魔法を撃つモーションに入った。
決闘以外でプレイヤーにも攻撃可能なの?
『このイベント中は可能っスよ。顰蹙買うからやる奴居ないっスけどね。あと、クランメンバー同士の場合は意図的にやらない限り当たらないから大丈夫っス。』
そうなんだ。
『あのアホをレイドボスに見立てて返り討ちにするっス。』
良いのかな・・・?
『向こうからやって来てるから倒して良いっスよ。』
UN応援さん、スキルで味方に魔法耐性系お願いします。
「はい、かんばれ!ガンバレ!」
彼女が応援を始めるとクランの皆に魔法のダメージが軽減される膜が張られた。
次、Go-liraさん、新米受付嬢さん、スキルお願いします!
「ウホ!」
「了解です。」
Go-liraさん、彼はウホしか喋れないスキルという名の呪いを持っているが、協力なスキルを複数持っておりそのうちの一つの【身代わり未】を使ってもらう。効果は指定した1人にダメージを集中させる。
新米受付嬢さんは、【受付嬢】というスキルを持っており、カウンターをするというもの。
(クロちゃん曰く本来は迎撃系のスキルではないらしい。)
「無駄ですわよ、全体攻撃ですので全員仲良く教会送りですわ!」
レイカさんが高らかにそう言うと隕石が降り注いだ。
『甘いっスよ。【身代わり未】は受けるダメージを肩代わりさせる理不尽なスキルっス。そして、【受付嬢】は受けたダメージを反射するっス。アタシの計算通りならお嬢様の最大HP162を削り切れるっス。』
私達に隕石が直撃すると新米受付嬢さんのカウンターの光がレイカさんに降り注いだ。
光が消えるとレイカさんが立っていた。
え!?立ってるの!?
「・・・手持ちの身代わりアイテムが全部ダメになりましたわ!」
成る程、それでか。
「御用だ!」
デカさんがレイカさんを縄で捕らえた。
「何をするんですの!?」
レイカさんは声を荒げた。
「・・・ケイちゃんだよね?・・・見損なった。」
シノビさんがいつの間にかやってきていた。
あれ?ござる口調は?
「・・・ココロなのか!?いや、違うコレはプレイの一環で・・・。」
『その言い方だと火に油注いでないっスか?』
「暫くリアルでも話し掛けないで。」
シノビさんはデカさんにビンタをしていた。