ホラーイベント3
教会に逃げ込むと沢山のプレイヤーがいた。
「アンタも初心者か?」
岡っ引の格好をした男性が話しかけて来た。
「いやー参ったよ。幼馴染がハマってるから自分もやってみようと思ったら、こんな難しいイベントだと知らずに参加しちゃって・・・。」
「俺はおさ・・・おっとここではプレイヤーネームだよな?プレイヤーネームはデカ。宜しく。えっと・・・。」
ナラです。宜しくお願いします。
『どうやらイベントに参加してみたもののゴースト系を倒すのに一苦労の初心者プレイヤーが教会に逃げ込んだりリスポーンして立ち往生してるみたいっスね。』
今回のイベントはバランス悪く無い?
『確かに悪いっスね・・・だとすると何かあるっスよ・・・ほぉ、成る程。』
クロちゃんは何かに納得していた。
『初めて半年以内のプレイヤーは臨時でクランを組めるっス。ご主人も対象っスよ。』
え?もしかしてイベント概要にあった?
『あるっスよ。』
見落とした・・・。
それで、クランって何?
『チームプレイを行う集団って言えば良いっスかね?』
成る程?デメリットはあるの?
『獲得イベントポイントが人数割になるっス。』
やり方は?
『イベント前だとプレイヤー間で出来たみたいっスけど、イベント中はギルドに申請しに行かなきゃならないっスね。ここに居るプレイヤーに委任状を書いてもらうっス。そうしたらそれを持ってギルドに行くっス。』
クランの上限人数は?
『書いてないから無制限っス。』
私はデカさんや教会にいる他の初心者プレイヤーに声をかけて委任状を書いてもらい、ポラリスちゃんの背中に乗りギルドまで急いだ。
「ナラか。どうした?」
ギルドの中に入ると受付にはイルドさんが居た。
臨時クランの設立を。これ委任状です。
「クランの設立を認める。名前は付けるか?」
付けないとどうなるんですか?
「臨時クランとか適当なのになる。」
なんか嫌だなぁ・・・。
『Zアタッカーにするっス。』
あ、ちょっとクロちゃん!?
「申請を通した。注意点だがポイントは人数割になるから気をつけろよ。」
解りました。
『帰りはタクシーがあるからそれを使うっス。』
タクシー?
『来たっス。』
「ヴァー!!」
え!?
ゾンビに不意打ちをされて気がついたら教会にいた。