ホラーイベント2
ゾンビは全部で4匹。
素手で殴るのは嫌だな・・・。
『御主人武器持ってるっスよね?』
・・・持ってるね。
正直者にしか見えない武器を取り出した。
『聖なる印が入っていればダメージは入るっスよ。』
聖なる印?
『ヒントは出したっス。』
「ヴァー!」
ゾンビは私に襲いかかって来た。
武器を剣にして反撃をし、切り伏せたが手応えがあまり無い。
『斬られても再生するっスよ。』
うわ・・・本当だ。
ゾンビを見ると切ったところがくっついていた。
『こいつらを倒す方法は弱点属性の魔法とか、一撃で倒すか、再生が間に合わない速度で連撃を叩き込むかっス。』
今の私だと可能性があるのは・・・。
試したいことがあるのでポラリスちゃんを召喚した。
「くまぁ・・・。」
召喚したポラリスちゃんは涙目になっていた。
『ホラー苦手なんっスね。』
大丈夫、別に戦ってとは言わない。
私を背中に乗せて攻撃を躱してくれればそれで良い。
「クマー!」
ポラリスちゃんの背中に乗って、私が使える技や魔法の中で最大の火力が出せる物を使った。
「ステータス・アルティ・バースト!」
警告:(略)
見慣れた警告が出た。
「ヴァー!」
ゾンビの呻めき声がした。
どうやら倒し切れていない様だ。
ポラリスちゃん、お願い。
「クマー!」
ポラリスちゃんはゾンビの攻撃をかわす準備をした。
「ヴァァァァ!」
残ったゾンビが奇声を上げると地面から大量のゾンビが出てきた。
『仲間呼ばれたっスね。残したらダメっスよ。』
クロちゃん?そういう事は先に言って!
よし、逃げよう。
これじゃ、倒しても倒してもキリがない。
撤退。ひとまず教会に行こう。
「クマー!」
ポラリスちゃんは物凄い速さで教会に向かった。