企画会議2
ナラ達がバグの原因を突き止めた次の日。
ギルドの会議室
「皆さんお集まり頂き誠にありがとうございます。」
女神が集まった人々に頭を下げる。
「お!?女神様が居るのは珍しいですな。」
「お手元の資料に目を通して下さい。」
「企画書?2回分のイベントは決まってましたよね?」
参加者達は最初のページの文字を読んでいった。
「召喚?オマケ要素ですよね?」
「ああ、そうだ。」
「では、何故でしょうか?」
「それは・・・。」
イルドは先程まで発生していたバグについて報告をした。
「意図しない形ではありますが、プレイヤー達にも召喚システムが認知されて来たのでこれを機にと。」
一言も発さずに資料に目を通していたミトが口を開いた。
「・・・成る程の。召喚石を1つ配布すれば誰でも参加できるから良いと思う。だが・・・。」
ミトはイルドと女神の方を向き瞳を静かに閉じた。
「イルド、女神様、お主らの発案では無いな?」
「流石、ミト爺。そうだよ。ナラの発案。我々運営や、はいじ・・・玄人には無い発想だよ。」
「して、後ろの方の課金アイテム等はイルドじゃな?」
「ええ。限定品の召喚石等を売り出せば会社の利益になると思います。」
「私はあまり、賛成しないけどね。(仕事増えるから。)」
この会議はいつもより長く話し合いが行われた。