再現3『数珠の素材集め4&5』
当作品を書き始めてから、4ヶ月半になります。
毎日読んでくださる方、ありがとうございます。
これからも毎日投稿をする予定なので当作品をよろしくお願いします。
再度、シュミレーター内の天気雨の祠に辿り着いた。
『くまー!』
ポラリスちゃんが石から出てきた。
『ポーラ、まだ早いっスよ。戻るっス。ご主人、あっちっスよ。』
クロちゃんが指を差した方に移動すると、再現データーの狐の骨のモンスターが居た。
狐の骨のモンスターは口から炎を吐き出した。
『あの後調べたっスけど、鬼火を口から出してるだけみたいっスね。』
へえ、そうなんだ。
『口開きながら技を放ってただけっス。』
クロちゃんは様々な属性の魔法を駆使して防いでくれた。
『ドラゴン系の火を吹く為の器官やメカ系の火炎放射器がなくても火は出せるっスからね。ご主人、今っス!魔法を撃ち込むっス!』
「ステータス・アルティ・フルバースト」
『スキル:輪詠唱発動!ステータス・アルティ・フルバースト』
魔法を放った私に続いてクロちゃんがスキルを使用して同じ魔法を狐の骨に撃ち込んだ。
警告:10秒間全てのステータスが1になります。
あの時と同じなら私とクロちゃんのステータス・アルティ・フルバーストで倒せてない筈。
『ご主人!避けるっス!』
クロちゃんが地面に突っ伏しながら叫んだ。
狐の骨は蒼い炎を纏いながら私に向かってきていた。
蒼い炎を纏った狐の骨が私に触れそうになった瞬間、ポラリスちゃんの召喚石が輝いた。
「クマァー!」
ポラリスちゃんが召喚され、狐の骨に毒の拳を叩き込んだ。
「クマァ!」
ポラリスちゃんの両手から腕まで蒼い炎が燃え移っていた。
クロちゃん、早く治してあげて!
『先に炎耐性かけておいたっス。』
「クマァ!」
ポラリスちゃんの全身に炎が延焼していかなかった。
『『浄化!』』
クロちゃんはポラリスちゃんに纏わりついていた蒼い炎を消した。
『結果はどうなったっスか?』
狐の骨から炎が消えて地面に落ちていた。
『御主人、アタシを石のところまで。』
クロちゃんを抱き抱えて骨が見える様にした。
『普通の召喚石っスね・・・。』
そんな・・・。
『ガッカリする必要はないっスよ。』
『シュミレーターを終了します。』
光に包まれるとギルドマスターの部屋に戻っていた。