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再現失敗
『シュミレーションを終了します。』
と言う音声が流れると同時にギルドマスターの部屋に戻っていた。
『やっちまったーっス!』
「シュミレーションをモニタリングしていたけど、凄い数珠だな・・・。誰の作品?・・・あー彼女か。」
凄い方なんですか?
「私の親戚でリアルでもイタコしてる人。また、大物と知り合って・・・。それよりも、もう一度頼むよ。」
ゴメンなさい。
「大丈夫。装備について確認しなかった我々も悪い。」
「だから、ギルドマスターからの正式な依頼なの!イルド、自分でお願い。やっぱりアタシだと話を聞きもしない。」
どうやらミライは誰かと通話中の様だ。
「了解。ナラを転送したら変わるよ。」
『御主人、もう一回行くっス!』
「それじゃ、転送するよ。」
私は数珠を外して転送の魔法陣の上へ立った。